非日常は、夜の静寂にある。

均質的な時間や空間の消費を強要する社会。

そこで忘我的に生きる僕ら。

深い闇の底、孤独の中ではどんな世界に浸るのか。

苦脳

自我の乱れ

飯山博紀

筑波大学 理工学群

応用理工学類 学部 4年

私にとって夜更かしとは悩む行為そのものである。

精神科医であり、心理学者のアルフレッド・アドラーは 「人間の悩みは、すべて人間関係の悩みである。」と述べている。

自我を水面に例え、他者から発せられた音はコンピューターを通じて波形として現れる。 音を感知すればするほど自我は乱れる。脳は締め付けられる一方である。

Emancipaing the immersion

大竹智史

筑波大学 社会国際学群

国際総合学類 学部 4年

夜更かし後のぼんやりと外が明るくなっていく朝焼けの感覚、

真夜中に極限まで集中した後にだんだんと現実に戻される感覚を表現した。

この作品では、歪んだ自分を映し出していた曲面鏡がだんだんと透過して周りの世界が見え出す。

鏡の中で主観的に、また、体験者を外から観察する事で客観的に体験してほしい。

reproduction of 00's

大島和輝

筑波大学 情報学群

情報メディア創成学類 学部 3年

インターネットは明るい場所になった。

かつて夜な夜なWebページを徘徊したときにあった 暗闇を手探りで進んでいくような感覚はまったく 失われてしまったように感じられる。

もしも過去のインターネット空間と現代のSNSが融合したらどうなるだろうか。

かつてのWeb空間の感覚は再生されるのだろうか。

夜更かし体験

あの人はなにして過ごしてる?

梶村昂史

筑波大学 情報学群

情報メディア創成学類 学部 3年

夜更かしとはなにか?夜更かしって何するの?

夜遊びにふける人や、ただ無為に時間を過ごす人、課題に追われてる人など、 十人十色の夜更かしがあります。

この作品では、ご来場の皆様に 自分とは違った夜更かしを体験してもらいたいと思います。

あまり夜更かししていると・・・

貴方はいつから夜更かしするようになりましたか?

亀谷仁志

筑波大学 情報学群

情報メディア創成学類 学部 3年

皆さんは初めて夜更かししたのはいつですか?

インターネットやメール、チャットで夜更かししたのはいつでしょうか?

その時はどんな感じでしたか?

この作品は、就寝時間になっても起きている経験を 初めてしたあの時の感覚を呼び覚ましてくれます。

ゆびこたつ

島田理紗子

筑波大学付属大学院

図書館情報メディア研究科

comming soon...

冬の星空

張丹荷

筑波大学付属大学院

図書館情報メディア研究科

都市化の推進と伴い、光害はますます厳しくなっている。

輝く星空を見るには、プラネタリウム、または写真を見るしかできない。

プラネタリウムはいつも仰いで見なければならないし、写真は没入感はない。

星空はどうしても届かないような距離感がある。

そこで、「自分で星空を作れば」というアイデアを考えた。

ひとりのクリスマス

体験できる写真館

宋暁宇

筑波大学付属大学院

図書館情報メディア研究科

私が住む都市に雪は降らないが、君との記憶を思い出し寒くなる。

ひとりぼっちでは華やかなクリスマスは怖い、

自分を酔わせる事しかできない。誰を祝福すればいい? 書いたカードを誰に送ればいい?

Merry Merry Christmas. Lonely Lonely Christmas.

夜がふけて人が寝静まる時、たったひとりでクリスマスをしよう。

朝焼空模様

朝焼に描く雲の絵

小幡将司

筑波大学付属大学院

図書館情報メディア研究科 xx課程 x年

空を見上げた時に、何かに似ている雲を見つけることがあります。

その時、自分が知っている何かであれば何か得たものがあるように感じます。

そのような発見体験を再現する映像コンテンツです。

画像を取り込み、雲のように加工し、朝焼に映しこむことで、

発見体験のできる朝焼を作り出します。

開催日時:

2016年12月22日(木) ~ 12月27日(火) 9:00 ~ 18:00

※22日は設営の都合上, 夕方からとなります

料金:入場無料
場所:筑波大学 春日エリア B106教室
主催:

筑波大学 情報学群

情報メディア創成学類

知識情報・図書館学類

問合わせ:yofukashi[at]yahoo.co.jp
アクセス:つくば駅より徒歩7分

指導教員

落合陽一

筑波大学 図書館情報メディア系 助教

筑波大学情報メディア創成学類のデジタルコンテンツ表現実習及び、 図書館情報メディア研究科のコンテンツ制作論の授業では、 メディアアート及びデジタルエンターテイメント作品づくりを行ってきました.

この展覧会では学生の作品表現のみならずその発表の実践の場として学生が主体的にテーマを決め、 施工を行い、制作を進めてきました。 今回のテーマは「夜更かし」。 夜にまつわる様々な作品を通じた思考や試作、様々な可能性の形を展示しています。 学生作品の集まりではありますが、みずみずしい、若さゆえの発想の集まりや制作物をどうか暖かくご覧頂ければと思います。

みなさまのご来場を教員、学生一同、心よりお待ちしております。

プロデューサー

大竹智史

筑波大学 社会国際学群 国際総合学類 学部 4年

ヒトは隷属的な生き物であると思います。 無意識の中で環境に支配されて生きているのに、 人間の特殊地位である自己の主体性を保持していると謳い、 盲目である事が多いのです。

夜更かしこそ、これを解放してくれます。

日中、環境世界による拘束への疑念が芽吹く事は稀ですが、終わらない仕事、空想による孤独な高揚、読書による知の拡張、性活動など、 夜の活動の中には自己と世界とを対象化する契機が多くあります。

忙しい状況を表す言葉でも、“徹夜”という言葉から想起される状況には「社会環境による自己犠牲」というニュアンスがどこか漂っている。これは代表的な例だと思います。

夜更かしを介して学生一人一人が対象化した世界を会場でお楽しみください。

プロデューサー

大竹智史

ディレクター

大島和輝

ポスター・チラシ デザイン

梶村昂史

広報

飯山博紀

会場・WEB

佐々木浩幸

運営

亀谷仁志

スタッフ

島田理紗子 / 張丹荷 / 小幡将司 / 宋暁宇